埼玉県熊谷市災害視察
本日、台風19号の被災からちょうど1ヶ月となりました。本日は埼玉県東松山市の決壊箇所を視察し、改めて台風の猛威と被害の大きさを目の当たりにしました。またここ熊谷市では、JAの皆様方と意見交換をさせていただき、地元の名産の深谷ネギをはじめ、農作物に甚大な被害が生じたことなど、被害の実態を実感いたしました。
先週政府は、我が党の提言も踏まえて一連の災害に伴う対策パッケージを策定し、営農再開支援も含めて対策に約1300億の予備費を活用することを表明いたしました。今後これらの政策を強力に推し進めていかなければなりません。1日も早く被災地の生活、そしてなりわい再建のために、努力をしていく所存です。
先週金曜日、総理は経済対策と補正予算の編成を指示いたしました。我々自民党は、それらの指示に先立って、各部会に対してすでに検討を作業を始めるように、私の方から指示をしているところであり、26日には農林部会をはじめ各部会長から重点項目の報告を受けることを予定しているところであります。
その中にあって、復興復旧や災害対策、さらには防災・減災を含めた国土強靱化、これらが最優先の課題であると認識をしております。改良復旧を原則にするべき等、様々な声を被災地から聞いてきましたが、ぜひこうした声をしっかりと政府の取り組みに反映するべく、努力をしていきたと考えております。
発生した被害を前にして、農業を諦めてしまうような方が出ないように、政治の責任としてしっかり対応しなければいけないというのが最優先であると思います。
あわせて国土強靱化、事前に災害に備える対応の重要性も強く感じているところで、このことについては補正予算、そして来年度本予算ということを考えた場合に、迅速に対応しなければならないものについては、できるだけ補正予算に盛り込むような形で対応していかなければいけないと思いますし、ある程度中長期的にしっかり腰を据えて取り組まなければいけない課題については、本予算においてしっかり対応するなど、その時間軸をしっかり考えて、優先順位を考えていかなければなりません。
季節もこれから冬を迎えるわけでありますので、被災地における、この今なお生活の再建にご苦労されておられる方々の環境を考えるときに、我々としてもスピード感を持って1日も早い対応を考えていかなければいけないと強く感じているところです。
(11/12ぶら下がり会見より)