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活動報告

第26回参議院通常選挙第一声@福島県

自由民主党総裁の岸田文雄です。
第26回参議院選挙、いよいよ今日公示されました。私はここ福島から第一声をあげさせていただきます。
福島は私たち自民党にとって特別な場所です。東日本大震災からの復興。これは10年前、政権奪還をした自民党にとって原動力でありました。
11年前の震災の時、私たち自民党は野党でありました。野党であった自民党が当時、謙虚に自らを振り返り、改めて国民政党として、また責任政党として国民のために働こう、こうした強い決意を改めて抱きました。
福島はそうした私たちの初心、さらには当時野党であった自民党に対して多くのみなさんから厳しい叱責をいただき、また激励もいただきました、そうした多くのみなさんの思いを思い返させてくれる場所、それが福島であります。
私はその福島から自民党こそが、国民のみなさんの声をしっかり受けとめる国民政党であるということ、また日本を守り、そして未来を開くことができる責任政党であるということ、そしてその先頭に私が立ってこの選挙に立ち向かっていくんだという思いを国民のみなさんに伝えるため、ここに来させていただきました。

私は今月はじめ、葛尾村訪問させていただきました。特定復興再生拠点区域の避難指示解除を直接葛尾村の皆さんに伝えさせていただくため足を運び、地元の皆さんのお祭りにも参加させていただき、前向きに頑張っておられるみなさんの気持ちに心打たれました。
震災から11年。なかなか帰還することが難しいと言われてきたこの帰還困難区域にはじめて住民の方に帰っていただくことを直接お伝えすることができたこと、大変うれしく思いました。
また、福島そして日本の食品の輸入規制撤廃について努力を続けて来ました。昨年9月にはアメリカの規制撤廃を得ることができました。2月には台湾の撤廃を大幅に解除するということになりました。ゴールデンウィークに訪問した英国においては、ジョンソン首相から6月までにこの食料品の規制撤廃を行うことを明言してもらいました。

福島に対する思いは強く、これからも私たちは大事にしていきます。
岸田政権発足から9か月ですが、今回で6回目の福島訪問です。ぜひこの思いをしっかりと大事にしながら、「東北の復興なくして日本の再生なし」と言い続けたこの気持ちをしっかり持ちながら、努力を続けていきたいと思っています。

そして今回の選挙は、福島の復興、新型コロナとの戦い、ウクライナ情勢への対応、また物価高、こうした時代を画する大きな課題に誰がこのしっかりと結果を出すことができるのか、またどの政党に託すのか、これが問われることになります。
ここ福島選挙区においては、今まさに星北斗さん、本人の熱い思いを聞いていただきました。私たち自民党が自信と誇りを持って公認をし、友党公明党の皆さんが力強く推薦をしてくださっているこの星北斗さん。なんとしてもみなさんの力をこの星さんにお与えいただきますよう心からお願いを申し上げます。

星さんについてはもう多くの皆さんから色々とお話があったことと思います。郡山の中核病院の理事長として、また医療だけではなくして介護、看護、保育、福祉、様々な分野で活躍をしてこられた。かつては厚生省の医系技官としても活躍をされた。また東日本大震災の際には県民の皆さんの健康調査の検討委員の座長としても先頭に立って難しい課題に取り組んでこられた。
まさに福島県の県民の皆さんの命と暮らしを守り続けた。それが星北斗さんです。この星さん、今申し上げたように、素晴らしい覚悟を持って与えられた使命に取り組んできました。仕事に対する厳しさをしっかり持った人であります。
一方で、星さんと接することがあった多くの皆さんがおっしゃっているように、星さんは話好きで、本当に温かい人で、ユーモアのある人だと言っています。ウクレレ音楽を愛し、さらには料理を愛する。こうした星さん、すばらしい人間力を持っているということもぜひ私からも申し上げさせていただきたいと思います。
この人間力で間違いなくみなさんの気持ちに寄り添って国会で仕事をしてくれる。またすばらしい行動力で即戦力として国会で頑張ってくれる。これが星さんだということを私からも改めて強調させていただき、ぜひこの大切な候補者、星さんを押し上げていただきますよう重ねて皆さんにお願いを申し上げます。

そしてこの星さんと共に立ち向かう課題、福島の復興もちろんでありますが、新型コロナとの戦いについても私たちは先日3年ぶりに行動制限のないゴールデンウィークを過ごすことができました。
これから感染症対策については、引き続き高いレベルでしっかり維持しながら、1つ1つ社会活動、経済活動を取り戻していく、平時への移行期間を歩んでいくことになります。
福島においても、例えば観光分野は大変大きな影響を受けられました。大変皆さん苦労された。しかしようやく今月から外国人の入国も大幅に拡大し、外国人観光客も日本は受け入れることを始めました。近々全国規模で観光支援策を展開していくことを明らかにさせていただいています。
感染対策最大限の警戒を維持しながらも、ぜひこうした歩みを進めていかなければなりません。

またウクライナにおけるロシアの侵略。これはある日突然、隣の国が武力で侵略をしてくるといった暴挙が行われました。こういったことはヨーロッパだけではなくして、アジアを含め、世界のどこでもあってはならないということであり、国際社会と協力しながら、日本もロシアに対して厳しい制裁、そしてウクライナに対する支援を行っています。
またこうした安全保障環境が不安定な中にあって、今一度私たちの国、国民の命や暮らしを守るために、十分な備えができているのか、これを見直していこうということで、年末に向けて国家安全保障戦略という国の基本的な計画を見直し、確認をしていく取り組みを進めています。
あわせてこの国民の命や暮らしを守る、国の平和や安定を守るためには、一国だけでは十分とは言えません。多くの国際社会とも連携をしながら、協力をしながら、守っていかなければいけない。首脳外交等もしっかりと進めていく、こういった取り組みを進めています。

そしてロシアによるウクライナ侵略によって世界規模で物価が高騰しています。
世界の国々が物価高騰で苦しんでいるその中にあって、日本においても多くの国民の皆さんが大変な状況に置かれています。このことに対して政府はしっかりと対応しなければいけない。日本の物価高騰、分析していますと、他の国とは少し特徴が違う特徴があり、6割がエネルギーの価格高騰であり、4割は食料品の価格高騰です。この分析に基づいてエネルギー分野と食料分野にピンポイントで特化した対策をしっかり用意するということで、石油、電力、あるいは小麦、肥料、飼料また農業コストを自体を1割ぐっとこの下げていこう、こういった取り組みを進めています。
今回のこの物価高は、ロシアのウクライナ侵略によって世界規模で引き起こされている。いわば有事の価格高騰です。これに対して世界中の国々が物価高騰に耐えながら努力をしている。例えばアフリカにおいては食料が不足している。食料不足に耐えながらも平和を守るためだということで努力をしている。こうした世界の状況ですから、日本においても国民の皆さんのご協力を頂きながら、政府は国民の皆さんの命そして暮らしそして仕事を守るために万全の体制をしっかり用意し、備えていきたいと思います。是非ご理解をお願いしたいと思います。

さらには地方創生臨時交付金ですが、地方に地方の事情をしっかり見てもらって、しっかり使ってもらうお金を1兆円用意しました。
これによって給食費の支援ですとか、あるいは水道をはじめとする公共料金の支援ですとか、あるいは困っている方への直接の給付金、あるいは地方の交通機関への支援、あるいは中小企業零細企業への支援、農林水産業への支援、これが地方のそれぞれの独自に即してこの様々なメニューを考えてもらう。こうした体制も作りました。
今後も予備費5.5兆円を用意しておりますが、この交付金をさらに上乗せすることも含めて、万全の態勢で臨んで参ります。

そしてこうした課題を乗り越えた先に、福島の未来を考えていかなければなりません。福島においては、福島国際研究教育機構という新しい組織が立ち上がることが、この前の国会で成立しました。
この世界的な研究拠点が福島において立ち上がる。これは福島のみならず、日本、そして世界が注目する大きな出来事です。是非ここから福島の未来を切り開いていかなければなりません。
また、農林水産業、これもしっかりとこの、押し上げていかなければなりません。輸出についても昨年1兆円を超えるという数字が示されています。これを2兆円、3兆円と広げていく中で、例えば輸出が伸びている品物として日本酒が挙げられます。日本酒、皆さん方ご案内の通り福島の日本酒は全国新酒鑑評会において9年連続金賞の数が一番です。日本一のお酒、これが福島のお酒です。
政府においては2024年、この日本酒と酒造りをユネスコの世界文化遺産登録をすることで今、努力を続けています。福島ブランドを世界にしっかりと押し上げていきたいと思っています。

またそれ以外にもデジタル田園都市国家構想、福島のこの未来のためにこの少子化、過疎化、あるいは高齢化、こうした課題にしっかりと取り組んでいく、それにはこの選挙を通じて憲法改正をはじめ、未来に向けての様々なこの課題に挑戦をする、こうしたことを申し上げています。

皆さんに申し上げなければならないのは、こうした課題を乗り越えるためには政治の安定が必要です。ぜひこの政治の安定を得て、こうした課題を乗り越えて、そして未来を切り開くのが誰かを、しっかりとご判断いただかなければなりません。
私たちはこうした課題を乗り越えられるのは自民党と公明党の自公政権、そしてこの選挙区においては星北斗さんしかいないということを皆様方に申し上げさせていただきます。

参議院選挙投票日は7月10日ですが、期日前投票は明日からスタートします。明日から皆さんも投票ができるわけでありますから、この選挙の意味をしっかりと噛み締めていただき、この大切な選挙、未来を誰に託すのかしっかり考えていただく、そして星北斗さんに力を与えていただきますよう心から自民党総裁としてお願いを申し上げて、今日の皆様方へのお願い、そして今回26回目となります参議院選挙の第一声を終わらせていただきます。
どうぞ皆さん宜しくお願いします。ありがとうございました。