衆議院議員
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活動報告

第27代自由民主党総裁に就任

第27代自由民主党総裁に選出をいただきました。

全国の党員・党友の皆さま、そして全国の党組織の皆さま、また、党本部の職員の皆さまに心から御礼を申し上げます。このコロナ禍において、自由民主党総裁選挙を行うことができたこと、本当に多くの皆さまのご努力があったことと存じます。心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。

そして、ともに総裁選挙を闘っていただきました河野太郎さん、高市早苗さん、そして野田聖子さん。そして、それぞれの総裁候補を支えられた、それぞれのチームの方々。皆さんのおかげで、大変有意義な政策論争をすることができました。皆さんのご努力に心から敬意を表し申し上げたいと思います。

そして、何よりも、このコロナ禍の中、コロナ対策をはじめ、様々な我が国の難題課題に対して最前線でご努力を続けてこられました。菅総理総裁に心から感謝と敬意を表し申し上げたいと存じます。誠にありがとうございました。

今から約1カ月前の8月26日、私は総裁選挙に出馬を表明いたしました。国民の皆さんの中に、国民の声が政治に届かない、あるいはこの政治の説明が国民の心に響かない、こうした厳しい切実な声があふれていました。今まさに、我が国の民主主義そのものが危機にある、強い危機感を持ち、私は我が身を顧みず、この総裁選挙、真っ先に手を挙げた次第です。

あれから1カ月、河野太郎さん、高市早苗さん、野田聖子さん、こうした素晴らしい総裁候補とともに、国民の皆さんに寄り添い、国民の皆さんの声に耳を澄まし、積極的な政策論争を行ってきました。このことによって、自由民主党が国民政党として、国民の皆さんに寄り添い、そして、自由闊達な政党であるということを示すことができたと思っています。

しかし、我が国は今、国難と言われる厳しい状況の中にあります。コロナ対策、これからも全てをかけて、必死に取り組んでいかなければなりません。国民の皆さんがこのコロナによって心をバラバラにされてしまっている、こうした状況に対して、ぜひみんなで頑張ろう!と心を一つに、ワンチームとしてこの国難に取り組んでいく、こうした雰囲気を作っていかなければなりません。

そしてコロナ対策には、国民の皆さんの協力、これを欠くことはできません。年内に、数十兆円規模の経済対策を策定することによって、多くの国民の皆さんが納得して協力をしていただける、こうした流れを作っていきたいと思っています。そしてその先に、新しい日本型の資本主義を構築していきたいと思います。

経済には成長と分配、これが共に求められます。成長なくして、分配なしです。しかしながら、分配なくして次の消費、需要、これも喚起されない。分配なくして、次の成長もない、これもまた事実であると私は思っています。今こそ「成長と分配の好循環」を実現し、全国津々浦々、この成長の果実を、しっかり届けていきたいと思います。できるだけ幅広い国民の皆さんの所得・給与を引き上げる、こうした経済政策をとっていきたいと考えています。

外交安全保障につきましても、三つの覚悟を訴えさせていただきました。民主主義をはじめとする基本的な価値観を守り抜く覚悟。我が国の平和と安定を守り抜く覚悟。そして、環境をはじめとする地球規模の課題に貢献することによって、この国際社会において、存在感を示し、もって国益を守っていく、こうした覚悟。この三つの覚悟をもとに、外交安全保障政策を進め、自由で開かれたインド太平洋を構築していきたいと考えています。

我が国においては、少子高齢化問題、さらには人生100年時代を見据えた全世代型の社会保障制度の構築、ICTを活用したこの個別な教育の推進。さらには現場を重視し、そして地域に寄り添った、多様で豊かな農林水産業の構築、推進、こうした様々な課題が山積をしています。

私、岸田文雄の特技は「人の話をよく聞く」ということであります。ぜひ、こうした課題に対して、できるだけ多くの国民の皆さんの声を聞かせていただきながら、一つ一つ丁寧に答えを出していきたいと思っています。丁寧で、そして寛容な政治を行い、国民の一体感をしっかりと取り戻していきたいと考えております。国民の皆さま方のご理解とご協力を心からお願い申し上げます。