政調会のあり方等改革実行本部
昨年、私が政調会長に就任した当時から、政調会の改革は大きな課題の一つとして挙げていました。その後今年4月9日に浜田靖一先生に座長になっていただき、政調会のあり方に関するPTを立ち上げて議論を開始し、6月1日にPTとして改革の方向性をまとめて報告書を提出していただきました。これを受けて6月13日に政調会のあり方等改革実行本部を立ち上げ、浜田先生に本部長代理を、木原誠二先生に幹事長を、小泉進次郎先生に事務局長に就任していただいて、この体制で議論を開始していただきました。さらにその下に4つのワーキングチームを作って議論を進めて参りました。
こうした経緯を経て、この度この4つのワーキングチームの議論を踏まえて改革実行本部として、政調会のあり方に関する改革案を取りまとめて、今日の政審において報告をして、了承をされました。
この中で、7つの柱を掲げています。例えば130ある膨大な組織を整理し権限を明らかにして分かりやすい議論が行われるようにするべきということや、公約の検証委員会を設置して平素から公約の実行や実現について検証して次の選挙の公約につなげていくことなど、また人事に関わる部分については、やはり人事の行われる節目に実行するのが合理的であると考えますので、次の政調会長にしっかりと引き継ぎをさせていただきたいと思っています。
そして事務に関する部分などは政調審議会で了承をいただいたので、ぜひできるところから準備に手を付けていきたいと考えています。例えば大変大きな意欲的な改革を盛り込んでいます、ペーパーレス化をはじめとする政調の議論のIT化について、これを進めるということで、次の臨時国会から自民党の政調審議会はペーパーレス化するということを明らかにしています。そして2020年には自民党は部会においてもペーパーレス化する予定です。
2014年からIT戦略特命委員会においてはペーパーレス化を行っており、その委員長である平井卓也先生に言わせると、今日まで1300万円のコストが節減されているとのことです。1つの特命委員会でそれだけなのですから、全体でこれをやったらどれだけコストを削減することになるのか、また何よりもそれらを支えている役所の膨大な作業を考えるとどれだけの労力が削減されるのでしょうか。ぜひ2020年の自民党政調のペーパーレス化に向けて、今日から準備に手を付けていきたいと思います。そして臨時国会の政審のペーパーレス化に結びつけて、そして2020年の全体のペーパーレス化につなげていく、こうした道筋を描いております。
(政調会のあり方等改革実行本部会見及び宏池会例会挨拶より)