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活動報告

4月12日宏池会例会

 国会においては次から次へとさまざまな問題が指摘をされています。年明けから考えると、一体何があったんだろうかと数えるだけでも時間がかかってしまうという雰囲気なんだと思います。
 結果として行政の信頼、そして政治の信頼が問われる事態になっています。これは深刻に受け止めなければならなりません。政府においてはそれぞれの事案を引き続き調査を進めている事案がたくさんあるわけですので、政府においてしっかりと説明責任を果たしてもらわなければならないと思いますし、党の立場からは再発防止など信頼回復のために努力しなければいけない課題がたくさんあり、それぞれが努力をしていかなければならないと思います。
 その上で、本来政治が行うべきさまざまな政策課題の結果を出していくことも大事だということを改めて思います。国会の混乱によって、働き方改革法案をはじめ重要法案が成立しないということがあってはなりません。信頼回復にしっかり努めながらも、政治として結果を出すという大きな責任を果たしていかなければなりません。それら全体をもって、政治の信頼を回復し、また結果につなげていかなければならないと思います。
 
 また国際的にもさまざまな動きが起こっています。来週は安倍総理がアメリカを訪問して日米首脳会談に臨むわけですが、それに先だって、先ほど私はイ・スフン韓国駐日大使とお会いし、日本の考え方を直接申し上げました。南北会談、あるいは米朝首脳会談、これらを前にして日米韓の連携は重要であるということは言うまでりませんが、併せて今年はかつて小渕総理と金大中大統領が結んだ日韓パートナーシップ宣言20周年という節目の年を迎えています。この節目の年にあたってぜひ日韓関係を前進していきたい、こういったことを申し上げました。
 そのためにも困難な問題をマネージしていかなければいけないということで、韓国にある我が国の総領事館前に労働者像を建設しようというような動きは阻止していただかなければならない、また来週には韓国の国会議員が竹島に上陸するという動きもあり、これらは我が国として絶対に受け入れることができない、更には私自身関わった慰安婦問題に関する日韓合意は誠に重要な合意であり履行をしなければならない、こういったことを申し上げました。加えて南北首脳会談においては完全な、検証可能な、不可逆的な核・ミサイル開発の廃棄、これが実現するまでは、しっかりと国際的な圧力をかけ続けなければならないということ、そして何よりも拉致問題も南北首脳会談で取り上げてもらいたい、こうしたことについて直接訴えました。
 イ・スフン大使は青瓦台と大変近い立場にある大使ですので、こういった日本の考え方もしっかり韓国側に伝わることを期待したいと思います。これから予定される重大な外交日程の中にあって、日本もこうした議論をしっかりリードするべく、関係者力を合わせて努力をしなければならないでしょう。(宏池会例会冒頭挨拶より)