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活動報告

初めてのG8の科学技術大臣会合を終えて

 先月の15日に沖縄県名護市において、G8科学技術大臣会合を開催しました。これは、来週の北海道洞爺湖サミットに先立ち、地球規模問題の解決に向けた科学技術協力の強化などについて議論するため、G8の枠組みで初めて開催した科学技術大臣会合です。G8メンバーと世界各地域7カ国の科学技術政策を担当する閣僚などが一堂に会することにより、私がかねてから重要と考えている「科学技術外交」の第一歩を日本のイニシアティブで記すことができました。
 
 2000年の九州・沖縄サミットの主会場となった万国津梁館(ばんこくしんりょうかん)に集い、南国情緒あふれる中、活発な議論を行いました。その結果、私たち人類社会が直面している気候変動やアフリカの開発などの地球規模の、そして人類全体が直面する課題に対して、科学技術はたいへん重要な役割を担っていることを改めて認識し、一層の協力を進めていくことを確認したところです。
 
 特に、食料と競合しない次世代のバイオ燃料の開発など、低炭素社会の実現のため、長期的視野での科学技術の国際協力の重要性について先進国、途上国の区別なく認識が一致しました。
 
 現在私たちが直面する地球規模の課題の解決は、科学技術なしにはあり得ません。アフリカの発展にも、優れた科学技術を活用していくことが不可欠であります。科学技術の面から世界が協調して課題の解決に取り組んでいくことがたいへん重要であることを確認し、今後の協力の強化に向けて具体的な行動をとるとしたことは大きな成果でした。来週のサミットにおいても、そのような視点から議論が行われ、成果が得られることを期待しています。
 
 沖縄は、かつて、世界のかけ橋になるという「万国津梁(ばんこくしんりょう)の志」を合い言葉に活躍した時代がありました。今回、G8科学技術大臣会合を通じて、沖縄の地から世界に向けて有意義なメッセージを発信できたことは、沖縄担当大臣としてもうれしく思っています。
 
 本年8月には、アジア・日本の若い人たちを対象に、将来イノベーションを起こしてもらうべく、「アジア青年の家」という人材育成プログラムを、沖縄を舞台に行うこととしています。
 
 今後とも、科学技術で未来を切り拓く、こうした取組を積極的に進めると同時に、国民の皆さんに科学技術の成果を実感して頂くよう、全力を尽くしていきます。
 
※ 「宮古島発 バイオエタノール・アイランド構想~自然との共生をめざして」(政府インターネットテレビ)
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg1604.html
 
※ 「沖縄島の自然~やんばる水辺の散策」(政府インターネットテレビ)
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg1910.html
 
※ G8科学技術大臣会合(内閣府ホームページ)
http://www8.cao.go.jp/cstp/g8.html
 
※ 政府の沖縄政策(内閣府ホームページ)
http://www8.cao.go.jp/okinawa/