■第二次安倍改造内閣発足外務大臣記者会見 平成26年9月3日(於:官邸会見室)

◆外交の3本柱+3(近隣諸国・核軍縮・戦略的対外発信の強化)
 外務大臣の岸田文雄でございます。
 私は今日まで1年8か月、外務大臣を務めて参りましたが、本日再任をされました。

 今日まで、私自身、33か国の国・地域を訪問し、合わせて77の国・地域の大臣等と会談を積み重ね、その間、様々なネットワークの構築、あるいは日本の外交の存在感を高めていく、こういった点を考えながら外交を進めて参りました。
 そして、その間、日米同盟の強化、更には経済外交の推進、更には積極的平和主義の具体化、こういった点において成果を挙げることができたと考えております。

 しかしながら、我が国の外交課題、難問山積であります。引き続きまして、私自身掲げて参りました日本外交の3本柱、日米同盟の強化、そして、近隣諸国との関係推進、そして、経済外交の推進、この3本柱を中心に国益の確保、あるいは増進に務めていきたいと思っておりますし、合わせて、様々なグローバルな課題についてもしっかり取り組み、日本の存在感を高めていきたいと考えております。

 しかし、それに加えて、今後は以下の3点に特に力を入れていきたいと考えております。まず一点は、近隣諸国との関係であります。我が国と、基本的な価値、利益を共有する大切な隣国である韓国との間において対話を強化していきたいと考えておりますし、また、同じく大切な隣国であります中国との間においても戦略的互恵関係をしっかり進めていきたいと考えております。 中国、韓国、両国の外相とは先月ミャンマーにおきまして、外相会談を行うことができましたが、有意義な意見交換ができたと感じております。是非、引き続きまして、こうした取り組みを積み重ねていきたいと考えております。
 また、北朝鮮との間におきましては、拉致問題、核、あるいはミサイル開発等の諸懸案を包括的に解決するべく全力で取り組んでいきたいと考えております。もちろん、ASEANですとか、インド、豪州こういった国々との関係につきましてもしっかり取り組んでいきたいと考えています。

 そして、二点目としまして、来年は、国連創設70周年、戦後70周年、更には広島、長崎への原爆投下から70周年、こういった節目の年となります。
 核軍縮ですとか、防災、あるいは気候変動、更には開発の分野、国連の安保理改革、こうしたグローバルな課題におきましても節目の年になります。
 我が国の外交としまして、この節目の大切な年をどう過ごすか、どう対応していくのか、これが重要であると考えております。私自身、広島出身の外務大臣として取り組んできた核兵器のない世界を目指す、軍縮不拡散の取り組み、もちろんでありますが、それ以外にも、ウクライナ問題につきましては、私自身1年8ヶ月で2度ウクライナを訪問させていただきました。また、イランの核問題につきましても、関係各国に先がけて私自身イランを訪問させていただきまして建設的な取り組みを促す、こういった働きかけを行わさせていただきました。
 是非今後とも、積極的平和主義の考えに基づいて、ウクライナ情勢ですとか、イランの核問題ですとか、こうした世界規模の課題にもしっかり取り組んでいきたと考えております。

 3点目として、力を入れていきたいこととしまして、戦略的な対外発信であります。
 先日提出させていただきました概算要求につきましても、外務省としまして対外発信予算の約500億円増を要求させていただきました。是非、対外発信予算の大幅増を実現いたしまして、対外発信を抜本的に強化したいと考えております。

 以上、特に今申しあげました3点につき力を入れていきたいと考えておりますが、その際に米国を始め関係各国との連携が不可欠であるということは言うまでもありません。是非、これまで築き上げてきました様々なネットワークを活用させていただいて地球儀を俯瞰する外交をしっかり進めていきたいと考えております。


Cpoyright (c)2004-2013 Kishida Fumio , All rights reserved.